【中国OEM生産での盲点】常州市・粉体塗装工場
中国で数々のOEM生産をお受けしておりますが
思い返すと、両手離しで100%うまく行ったことは殆どなかったのではっ!
最悪な状況は依頼先の工場が倒産(蒸発)なんてこともあります。
いやっ、それ以上のことも最近ありましたね〜汗、その辺はまた書くとして。。。
まぁ、お国柄が180度違うので様々なことを想定しなければなりません。
予め先回りして問題点を指摘しながら進行させるのですが、予期せぬことはやっぱり発生します。
今回は生産現場からこんな盲点をご紹介致します。
アイキャプチャーにあります、蚊取り線香を収納するアジアン雑貨ですが
アイアン産地の常州(蘇州の上)で原料手配・型抜き・溶接・粉体塗装までの一気通貫をスケジュールしておりました。
↓を見てわかるように一部に塗装が乗らない部分があります。
こうなる理由を口頭で聞いてもなかなか理解できません。
ましてや日本に帰国中は他業務で忙しくなかなか向き合えません。
ですが本商品は生協様向け商品でそれなりの品質・安全性が求められます。
こういった場合は動画が有効的です。ご覧ください!
わかりますか?
吊るしでパーツが重なり合う部分は塗装がどうしても載りません。
今回の工場で粉体塗装をする上ではどうしようもない工程です。
お客さんに入り口の段階で説明していれば良いのですが
なかなかそこまで見抜けないのが現状です。
しかしながらこの状況を動画説明して、要求する品質に近づけるのが最前策です。
↓近い色番ラッカーで手塗り補正しました。
こういったイレギュラーにも対応しつつ、納期を死守してこそ初めて完納と言えます。
この辺りはやはり日本人にしかない感覚、途中放棄は絶対にありえません。
ですので最後まで付き合ってくれる工場を選定するのも一苦労です。
おかげさまで今年は5000pcsの発注をいただきました。
粉体塗装のおまけ動画です。
この劣悪な環境での工員さんの健康が心配です。
こういった人の手・何かの犠牲で物が完成します。
使われる日本の方々、大事にお使いください。